シンガポールに来て3か月、だんだん生活にも慣れてまいりました。
ここのところクラシックに限らず、様々なジャンルのコンサートやライブに足を運ぶ機会がありました。
東京と比べれば催される演奏の数はまだ少ないですが、それでもアート関連行事は勢いを増しているように感じます。
まずはジャズ関連のイベントから、、、 1つめは、日本人ジャズピアニスト、Aya Sekineさんが主催されたジャズイベント、洗足学園で教鞭をとられている先生も来星されて演奏されたり、とても魅力的なイベントでした!
2つめは、スーパージャパン、というイベントでのブルーノート東京のジャズプレイヤーによる演奏。
お世話になっている日本人のM先生からご招待いただき、至福の時間を過ごさせていただきました。
エスプラネードで催されるイベントは初めてだったのですが、最後はシンガポール人も日本人も皆大盛り上がりで、スタンディングオベーションのなか幕が閉じました。 言葉、文化は違っても音楽を通して皆が繋がり、感動を共有できた時間はとても幸せなものでした。
そしてエスプラネードでは、武満徹作品の演奏会も。
フリーイベントで、当日演奏予定のピアニストが演奏キャンセルだったのが残念でしたが、それでもシンガポールで邦人作品を聴くことができたのは貴重でした。
週末には、ビクトリアホールで催されたベートーベン交響曲とブラームスのピアノ協奏曲のコンサートにもまいりました。
ピアニストは、フィリピン出身でジュリアードで勉強されたAlbert Tiu氏。現在は Yong Siew Toh Conservatoryにて後進の指導にあたられています。
最近はジャズや現代音楽の演奏会が続いたので、久しぶりのクラシックはとても新鮮で、中でもベートーベンの第7番、2楽章は学生の時から大好きな曲なので、とても嬉しかったです。
ジャズはふだんあまり積極的には聞く機会が少ないのですが、先日、前職でお世話になった先生とお話しさせていただく中で、ピアニスト、アート・テイタムについて伺いました。
テイタムの映像です。
彼は弱視で片方の目はほとんど見えない筈です。 ピアニストのホロヴィッツが義理の父トスカニーニ等とバーへ彼のピアノを聴きに行き、’彼のように弾きたいものだ’と言ったと言う逸話は有名です。
理想の弾き方、特に左手のメカが凄いと思います。若くして逝ったのが残念でなりません。
クラシックでもバロック時代のバッソ・コンティヌオは謂わば即興で、これができると演奏に余裕が出来、より豊かになると思います。
テイタムの残されている映像はそれほど多くありませんが、録音は沢山あります。
タイガー・ラグなど信じられないテクニックでまさに驚異! 是非お時間ある際に聴いてみて下さい。
Tea for Twoやガーシュインのソング・ブックなども絶品です。